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有馬記念 [ ☆レース回顧 ] || 倫敦納豆 24/12/24 04:56 　 　1番人気確実だったドウデュースが跛行で取消(そのまま引退)で、予想としては混戦となった。人気はアーバンシック(2.8倍)、ダノンデサイル(4.0倍)、ベラジオオペラ(7.1倍)とここまでが10倍以内、以下レガレイラ、ジャスティンパレス、プログノーシス、ローシャムパーク、スターズオンアースまでが10倍台。 　6.8-11.7-12.9−12.4-12.4-13.3-12.4-12.0−11.3-11.4-11.6-11.5-12.1(当レース。勝ちタイム2:31:8) 　7.1-11.2-12.3−12.1-12.6-13.5-12.6-11.4−11.5-11.5-12.0-11.9-12.5(当日3歳上2勝クラス、勝ちタイム2:32:2、勝ち馬スティンガーグラス) 　7.0-11.5-12.3−12.3-12.1-12.8-13.0-12.5−11.8-12.0-12.0-11.6-12.0(前日3歳上3勝クラス、勝ちタイム2:32:9、勝ち馬ヴェルミセル) 　スタートでプログノーシスとアーバンシックが出遅れる。まずはベラジオオペラが出るが、最内のダノンデサイルが先頭を取り返す(この2頭は騎手が親子でもある)。1回目のゴール前直線で落ち着いたところで、ダノンデサイル、ベラジオオペラの次は内がスターズオンアース、外がディープボンド、さらにレガレイラ、アーバンシック、スタニングローズ、ブローザホーン、ジャスティンパレス、シャフリヤール、ハヤヤッコ、ローシャムパーク、シュトルーヴェ、プログノーシスときて最後方がダノンベルーガである。 　始めの1000mは62:9と表示されたが、その少し前からハヤヤッコが徐々に前へ進出をしており、1100m地点あたりで外の4番手あたりにつけた。そのあたりから全体の流れが速くなり始めた。馬群は凝縮し、シャフリヤールは外から前へ進出する。3角でハヤヤッコは先頭ダノンデサイルに並びかけ、ディープボンドもその間で前に出ようとする。ダノンデサイルは並ばれてからもう一度踏ん張り直して先頭を守る。ハヤヤッコとディープボンドは4角で限界となって下がっていった。 　直線に入って先頭ダノンデサイル、2番手はベラジオオペラ。直線に入る時点でこの2頭の後ろにいたのが外シャフリヤール、内レガレイラ。この2頭が最後に伸びて先頭のダノンデサイルを追い抜く。この2頭での争いは、ゴールした時には全く判断できなかったが、わずかに内のレガレイラの方が勝っていた。 　レースを振り返ると、ダノンデサイルによるスローの逃げだったが、比較的早めにレースが動き出し(引き金はハヤヤッコ)、そこから先はむしろ厳しいペースとなった。後ろから2〜5Fの4F部分で45:8、後半6F全体で69:9で、これを走り抜くのは苦しい。理由は単純で、逃げたダノンデサイルが強さを認められていて警戒されたから。また直線で屈したものの、始めにかかってきたハヤヤッコとディープボンドは粉砕している。警戒されるだけの実力は実際にあったのだろう。ただし、そこで勝ち切るまでの強さはなかったとも言える。 　その中で1、2着となったレガレイラとシャフリヤールは、共にどちらかと言うと末脚に頼るイメージがあった。だが早めに良い位置を取り、直線で有利な戦いをすることができた。中山らしい戦い方で良かった。5〜7着のジャスティンパレス、アーバンシック、ローシャムパークはそれができなかった馬たちと言えるかもしれない。 　2番手をずっと守ってそのままバテず伸びずで4着のベラジオオペラについては騎手が「距離がちょっと長かったのかもしれない」と言っていたが、私もこれを信じる。また、今回のレースではスタミナも問われたと思う。 　さて、来年の古馬中長距離路線は確固たる中心馬がいない状況で始まることになった。もちろんそのうちの誰かが急成長して独り勝ちになる可能性も否定しないが、予想するのが楽しみである。

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