|| AGUHURA 01/12/23 16:51
マンハッタンカフェ:道中後方で折り合いじっくり。3コーナーを過ぎたところで一気にペースが上がったのを押して上がっていく。直線に向く手前ではオペラオーの外だったが相変わらずズブいオペラオーとは対照的に一気に外から前を捕らえてゴール。菊花賞がフロックとの声も聞かれる中での王者を破っての世代交代劇、スローの瞬発力勝負になったのも事実だが、即座に反応できた馬自身の力も認めるべきなのだろう。 アメリカンボス:かなり驚いた。今年、AJCCと中山記念を勝ち、スローの瞬発力勝負はこの馬にとってもプラスだった。伸びあぐねる人気2頭を尻目に2着に粘る。 トゥザヴィクトリー:やってくれます武豊。スローに落ち着かせ、逃げ,先行の場合のベストパターンを演出。完全に折り合えば瞬発力は充分。ただ、やはり最後詰めの甘さを露呈するが、牡馬相手の3着だけに文句なし大健闘。 メイショウドトウ:オペラオーより前での正攻法の競馬。道中何が悪かったわけではなかったが、どうしても追いどうしで上がっていく。時計勝負も大丈夫なはずが、明らかに瞬発力で劣る。前々で競馬ができて息の長い末脚が身上の馬だけに展開的な面もあったか。最終戦で一応オペラオーに先着はしたが、この結末は陣営も望んでいなかったはず。この結果でオペラオーを含め、低レベルだったと非難されるならばそれはかわいそうな気がする。 テイエムオペラオー:ラストラン。道中なにが悪いではなく、右回りでのズブさ、その一言に尽きる。明らかに去年より反応が悪い。去年の春天と比較するとよくわかる。結果直線手前で同位置にいたマンハッタンカフェに瞬発力の差で一気に交わされ、あげく内に入ったのをマンハッタンに前のコースを塞がれ、外に出すがあとの祭り。結果連すら確保できず過去最低の5着というGT7勝馬のラストランはつらいものとなった。このラストランで完全に瞬発力の不足さを露呈した形になったが、やはりズブさが全てか。低レベルな王者とも言われながら常にトップで競馬をしてきたオペラオー。海外遠征を回避、陣営に対する不満などを叫ばれ続けてきたが、GT7勝、年間無敗という大記録を樹立したテイエムオペラオー。少なくとも僕自身の中では史上に輝く名馬であり、誇りある世紀末の王者だったと思います。世代交代という現実。心情的に新時代の幕開けより古き時代への郷愁がよぎるAGUHURAでした。
|
|