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中山記念 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| プロヴィックス 02/2/27 03:53
競馬の愉しみも馬券予想のファクターも、最重要なのはレース。当然のようでありながら、意外とそう考えている人は少ない(批判ではない)。 今年の中山記念はレース重視の私に、レースの面白さと難しさを教えてくれた。それは「開幕週=前残り」との単純な図式が流れ一つで簡単に裏返ってしまったことに集約される。その要因は中山千八のコース形態にあったと思う。ペースとは騎手一人一人の意思と騎乗馬の性質及びハプニングとコース形態が相対化したものですが、当レースは余りにも後者の要素に偏ったものでした。テンの速さも中間の通過タイムも、馬場状態.レースレベル.上がりタイムから見て決して速くなかった当レースの前倒しの謎。それを解くカギはラップの推移にあります。例外を除けば距離を問わずラップの推移は、テンに一度速くなり(加速)当該距離にあわせて徐々に減速し、中間はペースアップ(加速)することなく出来た流れに対応、後半手ごたえにあわせ仕掛け(加速)ます。しかし当レースは、「前半から中盤にかけ徐々に加速する」と言った中山千八以外生まれないラップ推移になりました。この事に騎乗した騎手のほぼ全員がレース中気が付かずにいたこと(推測)にも、注目です(少なからず誰も対応出来なかったことは、後続馬がその流れのまま三四角前の馬を交わしに行っていることが証明)。馬券的中者も含めた勝者の誰もが予測しきれないレース(結果ではなく内容)だったと思います。 誰もコントロール出来なかった今年の中山記念は、競馬の流れの面白さを再確認したレースでした。この前には、くどくどのべた上記の理由や分析は如何でもよいと思う。
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