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エルフィンS |
[ ☆レース回顧 ] |
|| ルビートレノ 03/2/11 19:13
毎年数多くの活躍牝馬を出しているエルフィンS。今年は、紅梅Sの惨敗組を中心としたメンバーという、やや小粒な印象だった。 レースは、前走かささぎ賞を快勝して2番人気に支持されたアフレタータが逃げる展開だったが、予想通り前半の4Fは47.9とスロー。 直線を向いて2番手に付けていたチアズメッセージがいち早く抜け出し、4番手を追走していた1番人気ユキノスイトピーがそれを追う。 しかし、チアズメッセージの脚色はなかなか衰えず、追いすがるユキノスイトピーを1馬身差抑えての優勝。 チアズメッセージは、展開が向いたとは言え、直線での粘り腰はお見事。全兄のチアズブライトリー同様、なかなか渋い脚を使えるようだ。 ユキノスイトピーは、直線なかなかの脚を見せたが、前半がスローペースで流れた分、チアズメッセージの方に分があったと言っても良いだろう。 何気に、これで2年連続サンデーサイレンス産駒、ラストタイクーン産駒のワンツーとなった。 今年は、ピースオブワールドを筆頭として、かなり強力な面子の揃った牝馬クラシックとなりそうではあるが、彼女達にもまだ十分伏兵になるチャンスはある。 特にチアズメッセージの方は、全兄同様長い所の方が合っていそうなので、オークスなどでは十分好勝負が可能であろう。 ユキノスイトピーも、昨年のアローキャリー同様、仕上がりの早いラストタイクーン牝馬で、牝馬限定戦の豊富なキャリアを生かして、桜花賞でももしかしたら。 3着には、直線内を追い込んだメイプルロード、4着には直線大外を追い込んだメモリーキアヌが入った。 メイプルロードの方は、内を掬ったのが功を奏したと見えるが、それでも他馬より1キロ背負っての上がり3F最速は素晴らしい。 メモリーキアヌの方も、スローを外々を回りながら伸びた脚は良かった。半姉メモリージャスパーを彷彿とさせる差し脚だった。 イマイチな面子と思われた今年のエルフィンSだが、前半が結構なスローにも関わらず、実は過去10年で2番目の好時計で、 個人的には、上位入線した4頭については、今後もクラシックの伏兵の一角として暖かく見守っていきたいと思う。
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