|| Symphony 04/5/24 00:26
今日のオークスはダンスインザムードの断然と見られていたレース。しかし結果は波乱のオークスとなった。3着までの馬と、注目馬についてのレース回顧をしようと思う。
1着 ダイワエルシエーロ オークス馬に相応しい強い勝ち方。福永騎手の好騎乗も光ったが、やはり馬自身が強かった。オークスを逃げ切るというのは、落ち着いた流れになってもそうそう出来ることではなく、馬自身の能力が高かった証拠。母親の影響で距離がどうかと言われたが、距離大歓迎と言われたダンスインザムードに約4馬身もの差を付けるのだから、今後の活躍も期待できる。
2着 スイープトウショウ 個人的にはこの馬が一番魅せてくれたと思う。ダンスインザムードを交わすときの脚は並ぶ間もなかった素晴らしい瞬発力で、最後もダイワエルシエーロを追いつめた。何といっても有力どころでは一番距離に不安があった同馬が、エンドスウィープ産駒として2400mでこれだけ走れるのは、素晴らしい。気性的に非常に難しいところがある為に、未だに無冠ではあるが、GIのタイトルはそう遠くない馬の1頭であることは間違いない。去年のアドマイヤグルーヴの様に気性的な問題が解消されれば、秋には女王奪還か。
3着 ヤマニンアラバスタ 上位2頭に比べると力量差はあるが、それでも能力はあるところを見せつけた。ダンスインザムードをハナ差でも交わしたあたりは、この馬にとって大きいはず。GIを獲るのは難しいかもしれないが、牝馬限定の重賞などで今後も活躍しそう。
注目馬 ダンスインザムード 断然の一番人気ではあったが、結果は力負けの4着。鞍上の武豊騎手も左回りや馬体重は全く敗因とは関係無いという感想を述べており、レース運びも至ってスムーズで全力は出しきったとのこと。ただ、もしかしたらこの馬は兄弟と違って短いところの方が良い可能性はある。この馬の勝ちレースで最長距離であるフラワーCの勝ち方よりも、桜花賞での勝ち方の方が高いパフォーマンスを見せた。今日のオークスも距離の壁があったとは言い切れないが、ラスト1ハロンは完全に力尽きており、上位2頭には全く及ばず。ただ、それでも4着に入ったのは間違いなく資質の高い馬であることだろう。現時点でも完成度はかなり高い馬の様なので、今後飛躍的に伸びるとは少し考えづらいが、牝馬同士のGIならば、また勝つ能力はあるだろう。ダービー挑戦は、正直実現しなくて正解だったと思えることが非常に残念。
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