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2004 オールカマー |
|| とお 04/9/27 18:19
2番人気ダイワメジャーに期待するファンは多かった。私も期待した。だが最下位9着。 敗因理由は何だろうか。休み明けで仕上がりが万全ではなかったか、精神的な難しさが出たのか、古馬相手に戸惑ったのか、古馬相手には力不足なのか、夏場に順調に成長できなかったのか。
このレースの2000メートル通過タイムは2分1秒4。多少雨が降って稍重だったとはいえ、先週から中山は高速馬場。8レースで芝2000の500万下では2分1秒の時計が出ているし、決して悪い馬場ではなかったろう。外回り、内回りというコースの違いはあるが、ダイワメジャーは今回のレースと同じ中山で、距離2000の皐月賞で1分58秒6の勝ち時計がある。Sペースを先行してこの時計でゴールした。今回のダイワメジャーは多少行きたがっているそぶりを見せたが、うまく好位で折り合って進んでいるように見えたし、柴田善騎手も折り合いには問題なかったとコメント。それなのに残り600メートルを過ぎる前に手綱を押して2番手から逃げるトーセンダンディを目標に上がっていこうとするが全く差が詰まらずそのまま徐々に後退し最下位9着に負けた。
逃げて勝ったトーセンダンディは残り800メートルから12秒ー11.5というラップで後続との差を詰めさせなかったこともある。元々、ダイワメジャーは春に乗っていたデムーロ騎手が「切れる脚はあまりない」といい、手綱を押してでも先行させていた馬。皐月賞を勝ったときは残り800メートルから12秒―11.6と徐々に加速するラップで勝っている。だから今回のレースでこのとき前との差がなかなか詰まらなかったのはそう不思議ではないし、この間に今までのレースと違い、スーパージーンに外から被せられ、走る気がなくなったということも有り得そうだ。調教師は「気難しい面がでた」とコメントしている。 だが今回のレースは状態面の問題が大きかったように思う。調教過程などもそんなに強い調教をしているとは思えないし、休み明けなのにマイナス16キロでの出走だった。3歳夏は成長期。復帰初戦を順調に勝ったコスモバルクや、キングカメハメハの体重が増えていたのとは対照的。名門の藤沢調教師は、休み明けは体重が増えてなければならないといったことも言っている。 もともとダービー時に太め残りと言われ、プラス8キロで出走したのだが、今回のマイナス16キロは減りすぎだろう。びしびし調教して皐月賞を勝ったときより減っている。思えばセントライト記念で動きに納得がいかないと回避したことからも調整の難しさが感じ取れる。 調教師はもう一つにオールカマーはゆったりとした流れになるから、といって速いペースになったセントライト記念を回避した理由にしている。 こういったあたりからも、どうも馬の体がしっかりと出来ていなかったことは推測できる。厳しい流れだと、負担が大きく、体が出来ていないと通用しないが、 ゆったりとした流れでの決め手勝負なら馬にそれほど負担がかからない。中途半端な仕上げでも好走する望みは有る。 調教を見る記者は走る前から休み明けなのに、馬がすっきりしているといったことを言っていて、これは帰厩したときからこんな感じだったようである。これをいい方に受け取って、つまり休み明けだが仕上がりは早いといったふうに多くの記者は解釈して、自分もそれに同調したのだが、これが間違いだった感が強い。 最下位の9着とダイワメジャーは走れる状態じゃなかったように思う。(古馬との力関係?も否定はしないが、古馬相手の朝日CCを勝ったスズカマンボとはダービーでコンマ3秒差だけに微妙。今回のダイワメジャーは勝ち馬から1秒6差の完敗)乗っていた柴田善騎手のレース後のコメントも精神面の難しさについては触れなかったようで、これを使えば変わるのではないかと、今回は状態面に問題があったことを思わせるコメントがある。
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