|| hiroG.J. 04/10/17 18:21
エリザベス女王杯の前哨戦としてクイーンS組と混合OP戦線を闘ってきた実力派牝馬が集結。 昨年の三冠牝馬・スティルインラブの復活に注目が集まったが、出走16頭中8頭がスティルインラブと同世代の4歳。不振の続く女王を相手に逆転を狙う。 ほぼ一団のスタート。最内の川島信二・オースミハルカ、中段の中舘英二・トシザダンサー、最外の武幸四郎・メイショウバトラーの3頭の逃げ馬が先団を作り、注目の幸英明・スティルインラブはこれを見る形で4〜5番手追走。 最初の1Fで一時先頭に立ったオースミハルカに外からメイショウバトラーが競りかけたが、オースミハルカはすんなりと先頭を譲り、メイショウバトラーが2〜3馬身離しての単騎逃げによるスローペースが形成された。 しかし、4角を回っても府中名物の長坂をものともせず二枚腰を使うメイショウバトラーと後続の差はなかなか詰まらない。 先頭の脚色の衰えずと見てか、ようやくオースミハルカ、スティルインラブら後続グループがこれを捉えに追走を始める。 2頭がじわじわと差を詰め、オースミハルカがようやくゴール手前で同馬を捉え壮絶に叩き合い、ほぼ並んでゴール。 一方、スティルインラブはほぼ同時の仕掛けだったが、沈んできたトシザダンサー(11着)と接近したのと、他馬より2kg重い斤量が響いたか、直線で伸びを欠き、前の2頭から1馬身離されてゴール。 写真判定に観衆がざわめく中、ハナ差ではあったが前走クイーンS勝馬・オースミハルカが重賞連勝となる1着。同馬はこれで牝馬重賞4勝目(いずれもG3)。 2着に逃げ粘ったメイショウバトラー。単騎逃げの展開に恵まれた感はあるものの、府中の長い直線でしぶとい粘り腰を見せ、これまでの「小回り平坦巧者」のイメージを払拭した。 3着以下は前2頭とやや離され、団子状態で入線。 3着は仕掛けが遅れて離されたものの、得意の戦型である好位差しの形でスティルインラブ。 ここ3レースはG1級牡馬の前に1秒以上離されて敗れてきた同馬であったが、このレースで「復活の手応えを得られた」と幸騎手。 比較的斤量に影響される馬で57kgを背負って55kgの1,2着馬に0.2秒差。デビュー以来の主戦のコメントは確信ありと思えた。 4着は左回りを得意とするエリモピクシー。道中後方待機ながら、スルスルと順位を上げて直線は33.3とメンバー中最速の上がりで入賞。 ここ4戦、混合OPながら連続3着、今回もスティルインラブにクビ差の4着と、意外なことにOP勝ちこそないものの、6歳になっていよいよ本格化。安定感が増してきた。 前走クイーンSで鮮やかな追込みであわやの場面を演出したエルノヴァは、府中で逆転かと単勝3.9倍の2番人気に期待されたが、馬群を捌くのに脚を使い5着。 重賞を3勝している実力馬・オースミコスモは後方待機が災いし6着。前走に続いて掲示板を外す。 5月に同じ府中芝1800mのメイSを上がり33.1で後方からまとめて差し切り快勝したヘヴンリーロマンスだが今回は自慢の末脚不発で7着。
同日開催の西のG1・秋華賞でダンスインザムード1強ムードを嫌ったのか?秋華賞に参戦するお手馬を下りた一戦級のジョッキーがG3の本レースに集まった。 しかし、結果的には差し追いを得意とする後続馬同士が牽制しあい、スローペースに陥っているのが分かっているにもかかわらず、府中の長い直線を逃げた馬を捉えるタイミングを逸したというように、騎乗ミスを責められても仕方なしと思われたコンビも多かった。
|
|