|| 倫敦納豆 24/09/30 (月)04:56
人気はサトノレーヴ(3.0倍)、ママコチャ(5.2倍)、マッドクール(6.4倍)、ナムラクレア(8.2倍)、トウシンマカオ(9.6倍)とここまでが10倍以内、以下ビクターザウィナー、ウインマーベル、オオバンブルマイが10倍台。馬券を楽しむには良い人気バランスで、実際に馬券売り上げは前年比109.9%(9.9%増)と報じられている。
11.8-9.9-10.4−11.0-11.6-12.3(当該レース、勝ちタイム1:07:0) 11.9-10.4-10.6−11.1-11.7-12.2(前日3歳上2勝クラス、1:07:9、勝ち馬ハピネスアゲン)
スタートがあまり良くなかったのはオオバンブルマイとエイシンスポッター。前は数頭が競ったが、ピューロマジックが先頭を取り切る。2番手からはウイングレイテスト、ルガル、ビクターザウィナー、マッドクール、ママコチャ、トウシンマカオ、ヴェントヴォーチェ、ウインマーベル、サトノレーヴ。さらに後ろがエイシンスポッター、ナムラクレア、ムゲン、モズメイメイと続き、後方がダノンスコーピオンとオオバンブルマイ。 前半600mは32:0である(後に公表されたラップタイムだと32:1)。この間にピューロマジックは高速で後ろとの間を4馬身程度に開く。ウイングレイテストが迫ろうとするが差は縮まらない。 直線に入って、ルガルが2番手に上がって先頭を追う。さすがのピューロマジックも勢いが鈍り、徐々に差が詰まる。ゴール前の坂でピューロマジックの脚がなくなり、ルガルとその後ろの馬に一気に飲み込まれる。ルガルが先頭に立った後はトウシンマカオ、ビクターザウィナー、ママコチャ、ナムラクレアが急追するが、ルガルが耐えきってレースを制した。
ルガルの2着馬(トウシンマカオ)との着差はクビだが、逃げ馬を自分から捕らえに行っての勝利なので、印象は良い。ただし3番手とはいえ逃げ馬とは離れた位置にいたので、前半後半のラップバランスはそれほど崩れてはいない。素直に実力を出した結果と言えるだろう。 1番人気のサトノレーヴは全体的に反応が悪く、後手後手に回っていた。勝ち馬ルガルに負けたのはともかく、ママコチャ、ナムラクレアあたりと比べても勝負どころの俊敏さで劣り、先を越されていた。中距離馬をこのレースに入れたかのような印象を受けた。 今回のレースを特徴づけたのは、逃げたピューロマジックだろう。スプリント戦のGIで後続を離しての逃げなどそうみられるものではない。だが、抑えの利かない短距離の牝馬というと近年でもメイケイエールがいる。あの馬も結局「素質はあるんだろうけど」でGIを取れずに終わってしまった。どこかで巧く乗りこなせるときが来るのだろうか。
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