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ダイヤモンドS |
[ ☆レース回顧 ] |
|| 富士山 05/02/13 (日)22:40
ラップ:13.4-12.8-13.1-13.1-13.2-12.3-11.5-12.3-12.4-13.3-11.9-12.6-12.7-13.1-11.7
このレースに限っては、ラップをぶったぎって解析しても意味がない。 これほど出入りの激しいレースはめったにお目にかかれない。 一番速いラップがレースのど真ん中にあったり、上がりが12.7-13.1-11.7だったり・・。 完全にレースが壊れた乱ペースになっている。 それもこれも、前半の5Fが65.6という14年ぶりの超スローペースになったことに、コイントス騎乗のO・ペリエが我慢できなかったことに尽きる。逃げている2頭も、それを馬群の前で追いかける先行集団も、時計の感覚が壊れてしまった。 そしてその結末は、予想通りの先行勢壊滅。 4コーナーで逃げていたスマートストリーム・コイントスと、それを(戸惑いながらも)捕まえに行かざるを得ない前目にいたタニノエタニティ・ダディーズドリームの4頭は、揃って10着以下に沈んだ。 そして馬券に絡んだのは、2コーナーでシンガリにいて消耗戦に巻き込まれなかった51キロのウイングランツと、東京と同じ広い京都コースの万葉Sで3・2着に来たハイフレンドトライとチャクラ(両馬とも後方待機)だった。 この2頭の順位が入れ替わったのは、単にコース取りの差であろう。小林淳一のインすくいは鮮やかだった。 ハイアーゲームは結局体重が減らなかった。加えてやはり57キロというのは苦しかった。最後伸びが鈍ったのはそのせいであろう。本質的に距離も長いとは思うが、絞れるとだいぶ違うはず。
長距離戦において、逃げ馬をどのようなペースで走らせるかということは、自分のためにも非常に大切なことである。 今日のレースにおいて、田面木博公はレースを作れていなかった。 スローにするなということでも、ペースメーカーになれということでもない。 前半をゆっくり入れば入るほど、先行馬が必ず有利になるのが競馬ではない。 遅すぎれば後ろの馬に絡まれること、それは自分に不利になること。そしてレースも壊れること。 それを思い知らされたのではないだろうか。
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