|| クラシック 05/05/09 (月)01:15
桜花賞馬、そしてクラシックホースが初参戦となった今年のNHKマイルCでしたがまさかあんな結末になるとは思いませんでした。今年の3歳牝馬のレベルが高いということなんでしょうか。さすがGI馬。
コスモフォーチュンが出遅れた以外はまずまずのスタートとなったが、直後の位置取りが勝敗を分けた。行くと思われたビッグプラネットとディープサマーがお互いに牽制しながら控え、内からなんとエイシンヴァイデンがハナを切る。これではペースが速くなるわけも無く、マイルGIにしてはかなり落ち着いた流れ(1000m通過が59.4)になった。 人気のペールギュントとトライアルを勝ったマイネルハーティーの脚質が後方一気のみで、ここでもそういうレースをしたのに対し、ラインクラフトとデアリングハートは自在性のある脚質で好位、しかも内側につけた。その後ろにアイルラヴァゲインなどが固まって追走。
直線を向いたところで内をすくって先頭に立ったラインクラフト、そのすぐ外のデアリングハートの脚色は衰えることなく、中団からよく伸びたアイルラヴァゲインやペールギュントなどを振り切って、見事に牝馬のワンツー。今年の福永騎手は本当にすごい。 ラインクラフト、デアリングハート共に初の長距離輸送にも関わらず、馬体が減ることなく仕上げてきたことと、樫ではなく、あえてこのレースに使ってきた両陣営の作戦がピタリとはまった形になった。
デアリングハートは桜の銅メダルから一つ順位を上げた。1勝馬とは思えない。後藤騎手も素晴らしい騎乗だった。
ペールギュントは内枠が響いたのか、いや、そんなことよりペースに泣いたのだろう。差し、追い込みが届く展開ではなかった。そんな中でアイルラヴァゲインの健闘はお見事だった。素質の高さを見せてくれたと思う。
逃げたエイシンヴァイデンが6着に粘ったが、ビッグプラネットは直線で伸びずに7着。掛かっていたようにも見えなかったし4コーナーの手ごたえも悪くなさそうだったがどうしたのだろう。
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