|| 倫敦納豆 07/06/24 (日)22:46
この日の阪神は、降雨の影響でずっと芝=稍重、ダート=不良だった。それでも10Rまでは雨は激しくなく、むしろ時々止んでいるように見えた。だが10Rが終わってから再び雨が強く降り始める。稍重発表は変わらないものの、重寄りの馬場になっていたと推測する。 人気はウオッカ、メイショウサムソン、アドマイヤムーン、ポップロック、ダイワメジャー、カワカミプリンセスの順でそこから大きく開いた7番人気がシャドウゲイトであった。
スタートすると、激しい先行争いが始まった。この先行争いは、大外枠を生かしてローエングリンが制したが、初めの3Fが33秒5、5Fが57秒5。これはあまりに速すぎる。まして馬場は稍重である。 向正面の隊列は、ローエングリン、アドマイヤメイン、アサクサキングス、シャドウゲイト、マイソールサウンド、ダイワメジャー、カワカミプリンセス、コスモバルク、ウオッカ、メイショウサムソン、トウカイトリック、インティライミ、アドマイヤムーン、ポップロック、アドマイヤフジ、マキハタサイボーグ、ファストタテヤマ、スウィフトカレントの順。さすがに隊列は縦長になったが、極端に離れていたわけではない。全体的にハイペースに巻き込まれていたと言えるだろう。最終的には前が大きく崩れて、前の5頭がゴールでは後ろから5頭となっている。 ローエングリンは3角で追いつかれ、4角まで激しい先頭争いが続く。その中で、メイショウサムソンとウオッカが外から進出し始めた。 4角で先頭に立ったのはカワカミプリンセス。内からウオッカ、外からメイショウサムソン、さらに外からアドマイヤムーンが迫ってくる。最後はアドマイヤムーンがメイショウサムソンとの叩きあいを制し優勝。メイショウサムソンが2着で、3着には最後追い込んだポップロックが入った。1番人気ウオッカは8着に終わった。
アドマイヤムーンはどちらかというと2000m以下のイメージが強かったが、2200mでもスローの京都記念で勝ち、今回ハイペースで勝った。既にフリーハンデでそうなっているらしいが、現役日本最強馬といえるだろう。今後のさらなる活躍が期待される。 なお、勝ちタイムは2分12秒4。阪神2200mの従来のレコードは2分10秒9だが、馬場差を考えると恐るべき好タイムである。途中のペースが速かったとはいえムーン自身の実力は高く評価できる。 メイショウサムソンは最後にアドマイヤムーンに屈する形となった。ただしサムソンらしい競馬はできている。それだけにかえって力負けの印象もある。 馬券圏外で評価したいのはカワカミプリンセス。先述のように先行勢壊滅の流れでいったん先頭に立ち6着。今回の着順は実力順を大体反映していたと思うが、この馬に関しては展開がもう少し落ち着いていれば本当に勝っていたかもしれない。 ウオッカは、スタートしてから外に出そうとして外側の馬と接近して狭苦しくなり(ここでウオッカがイヤイヤしているように見えた)、3角で外に出したと思ったら直線では内に突っ込むちぐはぐな競馬。体調不完全や実力不足なども考えられるが、現時点の能力を出し切っていたとは思えない。
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