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[使い方]

[レース]
日付 レース名 開催 距離 斤量 資格 馬場 1着賞金
(万円)
2012/ 3/18 阪神大賞典 阪神 芝3000 G2 4上国  6000

着順
馬名 英字名 性別 馬齢 生年 毛色 産国 斤量 タイム 偏差値
1200〜 距離 〜3200
実績
実績
Point
距離
Point

ギュスターヴクライ

2008 黒鹿55 3. 11. 8 51 ----=======117 178 抹消
オルフェーヴル

2008 栗毛57 3. 11. 9 51 ----======-1215 381 抹消
ナムラクレセント

2005 鹿毛57 3. 12. 3 50 ---========244 549 抹消
ヒルノダムール

2007 鹿毛58 3. 12. 5 49 ----=======373 258 抹消
ジャガーメイル

2004 鹿毛57 3. 12. 9 48 ------=====386 404 抹消

トウカイトリック
10
2002 鹿毛56 3. 13. 1 47 -------====478 1266 抹消
ピエナファンタスト

2006 鹿毛56 3. 14. 0 44 ------=====16 175 抹消
オウケンブルースリ

2005 栗毛57 3. 14. 4 43 ------====-425 297 抹消

コスモヘレノス

2007 鹿毛56 3. 14. 6 42 ---========105 140 抹消
10 ビートブラック

2007 青毛56 3. 15. 8 38 -----======248 341 抹消
11 コパノジングー

2005 黒鹿56 3. 18. 4 30 ---=====---58 82 抹消

リッカロイヤル

2005 芦毛56 中止
---===-----9 29 抹消

 [ 出走馬一覧・詳細 ]

レース回顧
 [ レースBoard ]
阪神大賞典 [ ☆レース回顧 ]
|| マラ男 12/03/18 (日)21:04  
今年の阪神大賞典。関西TVアナの岡安さん実況「なんと、こんな姿は見たくなかった…」のあと、直線「あんな競馬してまでも…」がレースを物語る。いい意味でレースを期待したファンの気持ちが、後味の悪いレースを引き立ててしまった。「最強馬が敗れる」という事例は主に体調や故障の一面が大きいが、今回のオルフェーヴルは明らかに「気性難による暴走」で、過去の事例とは全く異なる。

タイム:3:11.8
上がり3ハロン:37.3
ラップ:13.3 - 12.3 - 13.3 - 13.6 - 12.4 - 12.7 - 12.3 - 13.9 - 13.2 - 12.2 - 13.2 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 13.4

明確な逃げ馬・レースを主導する馬がいないことでスローペースが予想された。スタートが切られると、先頭はリッカロイヤル、大外枠発走のオルフェーヴルも前へ行きたがっている。最初のカーブ切り、スタンド前では抑え切れないナムラクレセントが先頭に立つが、一方でオルフェーヴルも抑え切れずにナムラクレセントに並ぶ。そして、2回目のカーブではオルフェーヴルは先頭、このまま後続を離していくが、最終カーブ手前で故障でもしたのか、外ラチに逸走して後続集団に抜かれていった。その後続集団はオルフェーヴルとは関係なく、先頭のナムラクレセントを捕まえようと、ロングスパートを仕掛けてきた。そこに逸走したオルフェーヴルが猛然と集団に取り付き、直線手前で並ぶ。最後の直線、内ギュスターヴクライと外オルフェーヴルが後続を突き放すが、内と外の争いはギュスターヴクライが制した。2着僅かにオルフェーヴル、3着は先頭粘ったナムラクレセント

まず、2着オルフェーヴル。終始、馬が折り合いを欠き、1.2コーナーで先頭。最期の3.4コーナーを曲がり切れず逸走(後で聞く話では馬が途中でレースを止めたこと、馬を見ると闘争心が火がついて加速した)。直線では内側に寄れる。これは「暴走」である。スプリングS制覇までは気性難により実力を発揮できない状況であり、それは一時期改善したようにみえた。しかし、菊花賞ではゴール直後に騎手を振り落とし、有馬記念では出遅れて折り合い欠くも、馬群で閉じ込めたので上手く折り合い、勝った。しかし、今回のレースでは馬群に入れることすらできなかった。元々コーナーリングの下手な馬だが、その原因は「気性難」であり、それが今回ストレートに働いた感じだった。勝ち負けどころか、レースに参加できるかの問題である。当然、同馬は調教再審査を受けることとなった。

1着ギュスターヴクライは折り合い良く中団内待機。直線まで我慢して内ラチから末脚を伸ばして後続を振り切った。馬の成長が見られる勝ち方だが、レース運びや斤量55キロというのも恵まれていた。真の実力は本番か。
3着ナムラクレセントは途中で先頭。絡んだオルフェーヴルも関係なく、何とか粘りきった。
4.5着のヒルノダムールジャガーメイルは直線前でロンスパートを仕掛けるが、直後に外からオルフェーヴルに絡まれてしまい、敗退。ヒルノダムールは直線でオルフェーヴルに進路妨害された。

※加筆、修正を加えました。
阪神大賞典 [ ☆レース回顧 ]
|| 倫敦納豆 12/03/19 (月)22:54  
 予想していませんでしたが、回顧させていただきます。

 牡馬クラシック三冠に続いて有馬記念も制したオルフェーヴルの今年の初戦である。当然ながら断然の1番人気(1.1倍)であり、以下ヒルノダムール(9.5倍)、ギュスターヴクライ(13.4倍)となり、4番人気ジャガーメイルは30倍を超えていた。12頭立てと出走馬が少なく、逃げ馬がいなかったことから、展開はスローとの予想が大半だったが、それを見越して誰かが大逃げをすると考える人もいた。

 (ラップタイムはマラ男さんの文章をご参照下さい。なお、馬場は稍重です)

 どちらかというとスタートの悪いオルフェーヴルだが、今回は五分かそれ以上に飛び出る。予想通り前半速くならなかったことと大外枠で前に壁を作れなかったこともあって、早くも3~4番手になる。まずこの時点での隊列は逃げたのがリッカロイヤル、続いてビートブラック、この次が内にギュスターヴクライ、外にオルフェーヴルである。
 ここまでスローペースである。この後もスローが続くと見たか、1周目4角で8番手にいたナムラクレセントが前へ進出、先頭にまで躍り出る。ちょうどほぼ4F目の始まり(600m)に加速、終わり(800m)に先頭に立った、1F分での出来事である。ナムラクレセントの動きに刺激されたかはわからないが、1回目の直線でオルフェーヴルナムラクレセントに次ぐ2番手まで出ていき、さらに先頭に迫っていく。
 後から振り返って興味深いのはナムラクレセントのペースである。序盤が1F13秒台、ナムラクレセントが先頭に立って12秒台に上がったが、オルフェーヴルに迫られてからはペースを13秒台に落とし、先頭を明け渡す姿勢を見せている。オルフェーヴルも先頭に立ちたくなく、再びペースが落ちる。
 向正面で2頭が先頭、続いてビートブラックコスモヘレノスリッカロイヤルの3頭。続いてギュスターヴクライ。さらにジャガーメイルヒルノダムールと続く。そしてついに、残り1200mでオルフェーヴルが単独で先頭に立つ。

 ここから不可解な動きが起こる。池添騎手がペースを落とそうと思ったか3角で手綱を引くと、オルフェーヴルが過剰に反応して急減速する。私はこのレースをウインズで見ていたが、私を含め観客の多くが故障を予感した。
 ところが後続の馬群が過ぎ去ると、オルフェーヴルは再びレースに戻る。この時点で9番手と離れた10番手である。4角で大外から猛然と追い上げ、直線に入るころには3~4番手までやってきた。

 この間先頭を引っ張っていたのはナムラクレセント。直線に入っても粘って、いったん並ばれたジャガーメイルを抜かせなかった。だが残り250mで内からギュスターヴクライ、外からオルフェーヴルが抜け出る。最後の叩き合いはギュスターヴクライが制し、重賞初制覇となった。なおオルフェーヴルは最後の直線でヒルノダムールの進路を狭くして審議対象になっている(降着はなし)。

 このレースの扱われ方に、大きく分けて二点の不満があった。
マラ男さんをも含めて批判して恐縮だが、一点目は3角での「逸走」について、馬の責任を中心に語られていることである。だが私が見る限り、騎手が手綱を引いたことが急減速のきっかけである。またパトロールビデオを見直すと、向正面で既にだいぶ外へ離れていて、急減速の際に外に向かった感じはない。その「向正面で大外」自体が気性難の結果の可能性もあるが、「逃げたくない池添騎手がわざと内を大きく開けて、他の馬が前へ行ってくれるように誘った」と考える方がより自然ではないだろうか。私は騎手の作戦ミスを重く取りたい。
 もう一点は「馬が行ってしまう」のは欠点なのかという点である。どんなに遅いペースでも自分から抜け出そうとしないのが馬の美点として扱われることが多い。こういう性向を、肯定的にとるなら「折り合いが上手」なのだが、否定的に考えると後ろでしかレースができない訳で、「極端なスローペースにもわざわざ付き合わなければならない」、「大逃げの馬を捕えられないリスクを負う」ことにもなる。
 ウインズ観戦者からも、「普通に押し切れば圧勝だったのに」という声が多く上がっていた(私を含め、ウインズ派がそういう人種なのかもしれないが)。似た立場のシンボリルドルフの日経賞も逃げ切りだった。凱旋門賞が大目標だとして、スローペースの場合に先頭に立つことが、悪い傾向だとは思えない。

[0.11]



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