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新潟記念 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 12/09/03 (月)23:05
簡単な回顧を。サマー2000シリーズで戦ってきた馬、優勝馬はアスカクリチャン(七夕賞)、トランスワープ(函館記念)、エクスペディション(小倉記念)、フミノイマージン(札幌記念)。フミノイマージンは未出走で、然るべき勝ち馬が出走してきた。ただ、トーセンラーが七夕賞と小倉記念2着。なお、トーセンラーは2着でポイントで1位となっても2000シリーズ優勝しない限り、チャンピオンにはならない。妙なことにシリーズホースより、トーセンラー1番人気であるのは不可思議なのだが。トーセンラーは前年の牡馬クラシック皆勤して、菊花賞3着という実績のみが評価されていたのかもしれない。無論好走続きなのも評価の一つだが。
ラップ:12.8 - 11.2 - 11.8 - 12.1 - 12.5 - 12.4 - 11.7 - 10.9 - 10.3 - 11.9
レースはケイアイドウソジンが1000m通過60秒と平均ペースで先頭。3馬身差で後続が追撃。スマートシルエット、タッチミーノット、アスカクリチャン、トーセンラー、エクスペディション、トランスワープと続くが、馬群はほぼ10馬身差圏内。3.4コーナーから直線入ると各馬真ん中を走る形でスパート。激しい直線争いとなり、残り200mで外からトランスワープが突き抜けようとすると、粘るタッチミーノット、ムスカテール、スマートシルエット、更に差し返すアスカクリチャン、エクスペディションらの抵抗を退いた。トーセンラーは見せ場なく7着。
最後の3Fが10.9-10.3と瞬発力が求められているものの、直線600m以上ある新潟ではロングスパートが要求された。瞬発力とロングスパートになりやすい京都外回りに近い性質がある新潟の600m直線ではあるが、直線の距離が長い分には脚を使うにはスタミナも要求される。瞬発力・持続する脚、スタミナと、競争馬の総合力が問われたと思う。とはいえ、追い込み馬は不発なのは単に力不足や臨戦過程が悪いのだろう。
これでサマー2000シリーズの優勝馬は函館記念と新潟記念優勝のトランスワープとなった。上がり3ハロンは出走馬最速32.3秒。函館と新潟のダブルは史上初だが、そもそも函館の馬は暑さ凌ぎのため南下することはない。しかし、陣営は早くからサマー2000シリーズへの意欲を掻き立てており、小倉をスキップして新潟に挑戦してきた。こういうチャレンジ精神は褒めるべきだろう。
さて、ここから秋競馬が始まるわけだが、春の訪れが遅く、夏が長く続いた。季節感が一ヶ月ずれた感じの半年の競馬シーズンだった。ただ、残念なことニュースがある。牡馬クラシックで戦ってきた馬らが相次いで故障。ワールドエース、トーセンホマレボシ、アルフレード、グランデッツァ、コスモオオゾラらダービー出走馬5頭が該当。その内ワールドエース、トーセンホマレボシ、アルフレードは重度の屈腱炎。ダービー馬ディープブリランテと皐月賞馬ゴールドシップ、牝馬二冠ジェンティルドンナは怪我なく今のところ無事である。特に今年の春シーズンは想像以上の暑さで、それは夏競馬にも影響が出ていた。何にしても無事に、怪我なく秋シーズンを戦って盛り上げてほしいのが競馬ファン共通の願いであある。
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