|| 倫敦納豆 15/04/02 (木)00:27
予想はしていませんでしたが、回顧させていただきます。
短距離の中心となる馬はなかなか定まらない。人気はストレイトガール(5.1倍)、ダイワマッジョーレ(5.1倍)、ミッキーアイル(5.2倍)、エアロヴェロシティ(6.5倍)、コパノリチャード(7.7倍)。今開催の中京芝は遅いタイムが目立っていたが、この日は少し速めの馬場になっていた…が、雨により渋っていった。
11.9―10.7-11.4-11.6-11.3-11.6
スタートでダイワマッジョーレが出遅れる。エアロヴェロシティが好スタートでまず出ようとするが、アンバルブライベン、ハクサンムーンが二の脚を使って追い越していく。隊列はアンバルブライベン、外ハクサンムーンと内エアロヴェロシティ、内リトルゲルダと外ミッキーアイルの順になった。 3〜4角で、映像を見ると内の馬と外の馬の間が空いている。これは馬場の悪いところが広がっているため、距離を節約したいならぴったり内、荒れた部分を避けたいのならかなり外を回るべきということだ。 最内を回った先頭のアンバルブライベンは直線に入ったところでいっぱいになった。代わって先頭に立ったのはハクサンムーン。エアロヴェロシティも内から外へ進路を変えて粘るが徐々に後退していく。しかし外からミッキーアイルがじわじわと伸びてハクサンムーンに迫っていく。 ここで信じがたいことが起きた。劣勢と思われたエアロヴェロシティが、ハクサンムーンから遅れたことを幸いに、ハクサンムーンの後ろを通って外に進路を変え、ミッキーアイルを併せ馬の形にしてもう一度伸びてきたのだ。エアロヴェロシティはミッキーアイルに競り勝ち、ハクサンムーンを今度は捕らえて、1着でゴールした。2着はわずかにハクサンムーンが残していた。
私の中では、今でもこのレースをうまく評価できないでいる。直線で一度伸び損ねた馬が、その直線の中で進路を変えて伸びを取り戻す。確かに東京芝でのマイル以上の距離のレースでならたまに起こる。だがスプリント戦で、一回り小さい中京のコースでそのような器用な乗り方を見られるとは思わなかった。 おそらくこれは、上り坂が苦手(または意識して自重した)なのだろうが、それにしても、である。そしてその器用な乗り方が、コースをよりよく知るはずの日本人騎手でなく、外国人騎手によってなされたことに、微妙な感情を持った。
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