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エリザベス女王杯 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 18/11/11 (日)22:54
人気では7番モズカッチャン(3.6)、13番ノームコア(3.8)、12番リスグラシュー(4.7)、5番レッドジェノヴァ(5.7)、8番カンタービレ(7.7)の順でコルコバード(23.5)とは差がある。
ラップ:12.3 - 11.2 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.7
クロコスミアが先頭に、2番手にミスパンテール。向正面でノームコアが4番手まで押し上げ、カンタービレは折り合い欠く。モズカッチャンは中団真ん中で馬群に囲まれており、囲みマークするレッドジェノヴァは中団内、リスグラシューは中団後方。坂下3.4コーナーでクロコスミアがピッチを上げるとミスパンテールが脱落して単騎先頭馬群突き放す。ノームコアが追いすがるも突き抜けられない。大外からリスグラシューが伸びていくと、外から内へと切り込んでいく。残り100mでクロコスミアをリスグラシューが捉えて先着。3馬身差でモズカッチャン、レッドジェノヴァ、ノームコア、カンタービレ、フロンティアクイーンと接戦続いた。
リスグラシューの末脚がどの馬よりも切れた(上がり3F:33.8)最速。モレイラの折り合いの力の抜け加減と爆発させる技術が生きた。ハーツクライは道中掛かるような気性の荒々しいところが決め手不足にも繋がるが、だんまりと折り合い付けば末脚を発揮する。なお、ボウマンとモレイラは香港とオーストラリア系の技術がハーツクライ産駒(リスグラシューとシュヴァルグラン)の力を引き出せるのだろう。 一方で小回り多頭数で馬を捌くことが得意でも、「勝負に掛かると折り合い無視で真っ直ぐ走らせるのが苦手」な一面もオーストラリア系の特徴である。モレイラは今回斜行5万、10月6日にも騎乗停止処分。また、ボウマンも同じようなことを繰り返してメルボルンカップで騎乗停止、今年ジャパンカップ出走シュヴァルグランに騎乗できない。 クロコスミア(34.7)は巧みにペースダウンと急激なスパートを仕掛け、リスグラシュー以外の馬の脚を無くして手玉にとった。岩田康誠騎手にしてみれば120点の騎乗だったのだろうが…なお、8頭くらいも上がり3F:34.7から34.5(33.8の次が34.2)までの末脚を引き出している。
ここからは主観的内容で。 今日の日曜日は京都第1レースから11レースまで外国人騎手が勝利(第12は藤岡佑介騎手が勝利)。なお、土日東京を含めても2歳新馬や特別戦も外国人騎手が6割程度確率で勝利している。 モレイラ7勝、ルメール7勝、クリスチャン(デムーロ)4勝、ミルコ(デムーロ)2勝、オドノヒュー2勝。 土日中央主場・東京京都で48レースあって、22勝あり、48-22=26勝が日本人騎手。 先週も福永祐一騎手が「ルメールすげーな」と言っていることを含めても、本来競馬は「馬が主役」で「人が主役」になってはならない「人は引き立て役である」。一連の事象理解した上で競馬好きな人間が「騎手(人)」のことを取り上げると、競馬を普段見ない人からすれば「競馬は馬が走るんでしょ、人が走るの」と言われたとき、どういい返せばいいだろうか? 競馬を取り巻く人々は必ず馬を見ている。『馬の凄み』こそ競馬を見る人の全てでないだろうか。
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