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秋華賞 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 20/10/18 (日)18:08
デアリングタクトが無敗の牝馬三冠に挑戦する。休み明けぶっつけであるが、昨今休み明けでも大レースを勝っている馬が多くいて、秋華賞に関して休み明けの馬が崩れ大波乱を演出したりしたが、ここ10年はそんなことはなくなった。 単勝オッズは1.4倍とリアアメリアの6.7倍、ウインマイティーの15.4倍、マルターズディオサの16.0倍と100倍が6頭。2年前の三冠アーモンドアイで7頭(当日は1.4倍)、と圧倒的情勢とはいかない心理が動いていた。勿論休み明け、オークスは珍差だから隙はある、今年3歳馬弱い(これは3歳馬同士なら関係ない)、他に魅力的な馬で今日大原ステークスで除外馬レイパパレ圧勝(ただ、秋華賞と比較はできない)とか。
馬場は昨日からの断続的な雨により内馬場が荒れていた。ただ、差しが決まるかと言われると先行馬がそのまま雪崩れ込んで決着するケースが目立った。 当日はやや重である。 タイム:2:00.6秒 ラップ:12.3 - 10.8 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 12.7 - 12.1 - 12.4 - 11.9 - 12.1
スタート切られると激しい先手争いから2枠のマルターズディオサと8枠のウインマリリンが先頭争いを演じるが、マリリンは折り合いを欠いている。ホウオウピースフル、リアアメリア、ミヤビザクラ、サンクテュエール、フィオリキアリ、ダンツエリーゼ、ミスニューヨーク、クラヴァシュドール、アブレイズ、出遅れたウインマイティー、デアリングタクトはその激しい先手争いの中団10頭目と早々に好位置を取り、先頭集団を見る形。並走してマジックキャッスル、ムジカ、パラスアテナ、オーマイダーリンが外からデアリングを被せに行く。ソフトフルート最後方。前が10頭以上縦長ばらけ、後ろが8頭程度と前への意識が強い。3.4コーナーで各馬密集。デアリングタクトは先行集団リアアメリアを射程圏に捉えにかかる。そして、後ろの集団がデアリング目掛け一斉に外へ殺到。押し込み。残り100mでデアリングタクト先頭、マジックキャッスルが食らいつくが差が詰まらない。そのまま押し切る形で1 1/4差で勝利。
タイムラップだけ見れば「平凡」と思うが、1000m通過59..4秒の時点でデアリングタクトが徐々に進出。ここで先行勢が息入れる間もなく苦しくなり、後ろの集団に押し込まれる形で総崩れ。さらに内馬場が走りずらいこともあって後方外一気の集団が上位独占。人気馬は全て先行したが、7着のマルターズディオサのみ残った。1番人気、10、9、12、16、14、4、11、3、15、17、18、2、6、5、8、7、13の順。 デアリングタクトが持ち前のスタミナで先行勢を潰した、そういうレースだった。 一方でマジックキャッスルの大野拓弥騎手(浜中騎手騎乗停止で代打)は仕掛けを一間歩遅らせ、デアリングの真後ろから後追いで迫るが、最後はバテた。なお、2012年においても大野騎手はジェンティルドンナの後ろで仕掛けを遅らせてブリッジクライムを4着に持ってきている(オークスも同じ形でも全く同じ5着)。また、最終追いきりにおいても再来週天皇賞秋出走のアーモンドアイより手ごたえ良く先着していた。
10月よりJRAは段階的に一般客を予約制で200人程度で入場させている。そのお客さんから拍手が沸き起こった。現在の競馬ファンは「デアリングタクトとコントレイルの無敗の三冠達成が見たい」。まず、その思いをデアリングタクトがファンの声援に応えた。次にコントレイルの菊花賞となるが、自分としては「見たい」ほうである。
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