|| 倫敦納豆 22/05/27 (金)03:29
人気はサークルオブライフ(3.2倍)、アートハウス(6.5倍)、スターズオンアース(6.5倍)、ナミュール(7.1倍)とここまで10倍以内、以下ルージュエヴァイユ、エリカヴィータ、ウォーターナビレラ、プレサージュリフト、ベルクレスタが10倍台。なお、サウンドビバーチェが他の馬に蹴られたことで放馬により除外となっており、わずかずつ配当が下がった結果の数字である。今回のオークスは前夜に雨が降っており、芝は稍重から始まったが、午後からは良馬場となった。
12.4-11.0−11.9-12.6-12.7-12.5-12.3−12.1-11.6-11.3-11.7-11.8
スタートで早くも3番枠アートハウスが出るが、外方向へ飛び出してしまう。6番枠サークルオブライフは出負けで下がったが、アートハウスのあおりの影響もあったか。逃げたのは17番枠から一気に駆けていったニシノラブウインクで2番手を離す。続いたのがパーソナルハイ、アートハウスは3番手に落ち着いた。その後がラブパイローとスタニングローズ、プレサージュリフト、エリカヴィータ、スターズオンアース。続いてナミュール、ピンハイ、ウォーターナビレラ、ベルクレスタ、ルージュエヴァイユ、シーグラスと続く。その後でライラック、ホウオウバニラ、サークルオブライフで最後方。前半1000mは60秒6だが、このころにはニシノラブウインクのリードは小さなものになっていた。 ニシノラブウインクは少しずつペースを上げながら直線に入る。最内で粘るが、さすがに逃げ切るのは厳しそうだ。まずは3番手だったアートハウスが伸びてくる。その後で内からナミュール、外からスタニングローズ、さらに外からスターズオンアースが少しずつ伸びる。この戦いを制したのはスターズオンアースで、2着スタニングローズを1馬身4分の1抑えて優勝した。
前走桜花賞が低人気での勝利だったために今回も3番人気にとどまっていたが、終わってみれば桜花賞馬強しという常識的な結末ではある。今年の春のGIは1番人気の勝率が悪いと言われるが、春天、ヴィクトリアマイルはレース内の運不運の問題でなく、馬券購入者が実力評価を間違えた感じがある。オークスは放馬で長時間待機させられたことで、馬の精神的な向き不向きによる差が出た可能性はあるが、走っている部分だけを切り取ってみれば実力馬がそのまま勝った形である。時計的に見れば、少なくとも標準クラスのタイムは出せているはず。 1番人気サークルオブライフは出負けで後方待機でそのまま。とはいえこの馬は元から後方待機型であり、勝つとしたら他力本願なレース展開が必要だったか。 逃げたニシノラブウインクの三浦騎手だが、この馬の人気が低いことを考えるとこの程度のペースでも放置してもらえる可能性はあり、悪い逃げではなかったと思う。人気薄の逃げはあくまで「数撃ちゃ当たる」のであり、今回の敗戦に懲りずに機会があったらまた逃げてもらいたい。
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