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[1].☆レース回顧
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大根役者
04/5/2 20:28
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スタートからハナを奪ったイングランディーレ。有力どころはスタートしてまずは折り合いに専念。ゼンノロブロイは珍しく掛かり気味、リンカーンも若干折り合いを欠いているように見えた。イングランディーレは最初のスタンド前こそ2番手のアマノブレイブリーとの差は5,6馬身ほどだったが、各馬がスローの落ち着いた流れに乗り始めた1角通過後あたりからどんどん差を拡げていき、最大20馬身近くリードを拡げる。さすがに差を詰め始めた後続だが、なし崩し的に脚を使わせられる形になってしまい、予想されたロングスパートなどどこへやら、流れ込むのが精一杯となり、イングランディーレが2着のゼンノロブロイに7馬身という大差をつけて圧勝。
勝ったイングランディーレはなんといっても横山典騎手の好騎乗。スタートしてハナを奪うとまずはそれほど差を拡げずにレースをスローの流れで落ち着かせ、ペースが落ち着くや否や徐々に差を拡げ始め見事後続を翻弄する形に持ち込む。まさに作戦勝ち、頭脳の勝利。
2着のゼンノロブロイはスタートして若干掛かり気味だったのは予想外だったが、元々はレースセンス抜群な馬。好位ですぐに折り合う事に成功した。ポジション的に勝ち馬をもっと早くから捕まえにいけばという気もするが、日本での競馬騎乗経験の浅いオリヴァー騎手では判断に迷ったか。危惧されていた長距離適正に関しては、それ程問題無かったように思う。
シルクフェイマスも前々の競馬で3着。ゼンノロブロイには力負けだったが、これが初の一線級との手合わせということを考えると上々の結果か。
1番人気のリンカーンは騎手のコメントを聞くとやはり折り合いを欠いていた模様。それにしても13着とは・・・
2番人気だったネオユニヴァースは後方からの競馬で折り合いもスムーズに見えた。しかしリンカーンを見ながらの競馬だったのでこの展開では大敗もやむなし。
菊花賞馬ザッツザプレンティは最内枠からの発走だったのでロングスパートをかける為にどのタイミングで外へ持ち出すか注目していたが、全馬が前を追いかける展開になってしまったためにそのチャンスは無かったようだ。こちらも16着とまさかの大敗。
有力馬の凡走というより、後続を上手く翻弄してみせた横山典騎手のファインプレーが強く印象に残る天皇賞・春だった。
◇04/5/3 00:28 編集 |
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