メジロ87年生まれのライアン、マックイーン、パーマー。その中でパーマーは遅咲きの馬。旧4歳頃からローカルを中心に走り、古馬になってからは旧5歳に札幌記念を制覇する。その後障害に転向し、2戦1勝の成績で再び芝戦に帰る。そして名コンビ山田泰誠騎手とのコンビで天皇賞(春)出走後、新潟大賞典を4馬身差で圧勝し、その勢いで力馬場で底力が要求された宝塚記念も制覇した・・・とここまではファンからは並の一流馬の評価であった。しかし秋2戦不振後の有馬記念では後方でもがき苦しむ圧倒的一番人気馬
トウカイテイオーとそれをマークする有力馬を尻目に逃げ切りファンをあっと言わせた。だがこの勝利でもあまり評価されず、翌旧6歳時の阪神大賞典では屈辱の3番人気に。これに対して山田泰誠騎手どころか実況の杉本清アナまでもが反発し、
メジロパーマーを注目にした実況となり、追いすがる南井騎手の
ナイスネイチャを抜き返し、後方からタイミング良く追い込んだ武豊騎手
タケノベルベットを封じこめ、杉本アナに「山田泰誠はこの馬の力を本当によく知っている」と言わしめた。この勝利で本当の意味で実力馬の評価を受けた
メジロパーマーは3度目の天皇賞(春)も3着に粘った。続く宝塚記念ではマックイーンの対抗人気に押されるも、4コーナーから後退して惨敗。その後も惨敗続きで、旧8歳時の日経新春杯2着後に故障して引退した。