20世紀を代表する名手レスター・ピゴットが、「真に偉大な馬の一頭」、「特別な敬意を払っている」という馬。
ダービー前に空いてしまった
Orsiniの鞍上として、弱冠21歳のピゴットに白羽の矢が立ち、ピゴットの手腕により見事独ダービーを制覇。その後は遠征に次ぐ遠征に耐え、ノルウェー、スウェーデン、ベルギーの大レースに勝利、ムーラン賞2着、ワシントンD.C.インターナショナルやキングジョージにも挑戦し、崩れることが無かった。本国では、ダービーの他、ヘンケルレネン、バーデン大賞等を勝っている。通算26戦14勝2着6回、1958年独年度代表馬。
種牡馬としては、4度の独リーディングサイアーとなり、4頭のダービー馬を出した。
4代続けてダービーを勝った父系無く、4代続けてオークスを勝った母系も無い、と言われるが、この父系からはOrsiniの4代父
Landgrafに始まり、
Ferro−
Athanasius−
Ticinoと来て、Orsiniの4頭の息子まで、6代連続ダービー馬を出している。