1885年ニュージーランド生まれ。父はマスケット(Masket)母はマーシー(Mersey)、母の父はノウスリー(Knowsley)。生涯戦績は43戦33勝2着6回3着3回4着1回の超堅実派。3歳時は5戦全勝。4歳時は13戦9勝。5歳時は14戦9勝。6歳時は11戦10勝。主な勝ち鞍は、AJCプレート(4800m)3連覇、カンバーランドS(3200m)3連覇、オールエイジドS(1600m)2連覇ほか一杯(^^)。父のマスケットは、英国でアスコットSなど9勝の馬。種牡馬としては英国2000ギニ−の勝ち馬ペトロネル、ニュージーランドに渡ってからは、メルボルンCの勝ち馬マティーニヘンリーなどを出している。母のマーシーは英国からの輸入馬。産駒は本馬のほかにカーネイジ(ヴィクトリア・ダービー優勝)がいる。現役時代の
カーバインのもっとも注目すべきレースは1890年のメルボルンC。出走頭数39頭、
カーバインのハンデは65.8kg。ハンデ2番手の馬の斤量より24.1kgも重いのであった。この65.8kgというハンデは同レースの今に至るまでの最重量である。しかし、終わってみれば、3200mを3分28秒の豪州レコードで優勝。2着馬に2.1/2馬身差。耳が濡れるのを嫌がったとも、鼻面が濡れるのを嫌がったとも言われる。気性はかなり素直な馬だったらしく、賢い馬でもあったようだ。レースでは勝負所で自ら動くと言うところがあったそうである。種牡馬になってからは、豪州で大成功を収めたあと、英国に輸出されて英国ダービー馬スペアミントを世に送り出した。現在は
カーバインの骨格がメルボルンの博物館に展示されているそうだ。