Captain Cuttleと並び、
Hurry Onの最高傑作と目される。大柄で好馬体の持ち主であったそうだ。
2歳時にはルースメモリアルS、シャンペンSを勝って英2歳チャンピオンに。3歳時は、緒戦を楽勝するが、2000ギニーでは出遅れて2着に終わる。しかし、続くダービーを圧勝、セントジェームズパレスS、
エクリプスS、セントレジャーを立て続けに制覇し、実力を示した。4歳になると、喉鳴りの症状が出るようになったが、それでも
コロネーションC、ハードウィックSを連勝。その後は2戦して勝てずに終わっている。通算14戦10勝。
種牡馬としては、英ではシティアンドサバーバンHを勝ったMontroseを出した程度で、失敗と見なされた。しかし、仏・伊から種付けに連れて来られた牝馬の仔は走り、フェデリコ・
テシオは伊3冠、ミラノ大賞、イタリア大賞、グランクリテリウムなどを勝った
Niccolo Dell'Arca、伊4冠のJacopa del Sellaioを、マルセル・ブサックは凱旋門賞連覇の
Corridaを、この馬から生産した。後にニュージーランドへと渡っている。