現役時代の成績は英ダービー(英G1)1着、英オークス(英G1)1着など13戦3勝。英ダービーは単勝100倍の超大穴だった。
母Signorinaは英オークス(英G1)2着など18戦11勝とすばらしい成績を残し繁殖牝馬としても大いに期待された。そこでオーナーのカバリエーレ・ジニストレリは当時の一流種牡馬を次々と配合していったのだが、生まれてくる馬の成績はどれも悲惨なものだった。それでも諦めないジニストレリは英三冠馬
Isinglassを次の種付け相手に決めるのだが、種馬場に向かう途中にSignorinaは三流種牡馬Chaleureuxの前で止まってしまう。こうして全く動かなくなったSignorinaをみてジニストレリは「この2頭は愛し合っているようだ」と悟り、そしてこの2頭のあいだから産まれたのが本馬
Signorinettaである。それゆえに愛の結晶で生まれた名馬と評されることが多いのだが、実際には半兄の
Signorinoが英2000ギニー(英G1)2着、英ダービー(英G1)3着となっているように母Signorinaの繁殖成績はそこまで悪いものではなかったようだ。
Signorinettaの産駒にはPasta、
The Winter Kingなどがいる。