この馬は凄いですよー。生涯15勝のうち、GT勝ちが実に11勝(!)。イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダ、フランスの5カ国のG1を勝っています。イギリスでは73、74年のキングジョージを勝っていて、連続してイギリスの年度代表馬となっています。
この世代は奇しくもヨーロッパではアレフランスとダーリア(ここでは
ダリアか)、アメリカでは
セクレタリアトとフォアゴー(この2頭で5年間年度代表馬を続けているので、念のため)、日本では
タケホープと
ハイセイコー(この順番には異論があるかな)という、世界的なヴィンテージイヤー(あまりこの言い方は好きでないなあ。当たり年とでも言っておこうか)でした。
アレフランスの項でもあったように、生涯のライバルであるこの馬とは8戦して勝負にならなかった(一番詰め寄ったのは73年フランスオークスの2着。特に凱旋門章では73年が13着、75年が15着(同じくアレフランスは2着、5着。ちなみに、74年の凱旋門賞馬はアレフランス)というところではありますが、この8戦のうち7戦はロンシャン競馬場のレースで、アレフランスがロンシャン競馬場で強かった上に、ダーリアがロンシャン競馬場では極端に弱かったからなのではないかと思います。
ちなみに、ダーリアは
リヴリア、
ダハールなどの種牡馬を輩出しましたが、アレフランスはこれといった後継馬を輩出してはいないようです。こんなに凄い名牝なのだから、やっぱり後々まで血統を残してほしいものですね。
で、
ナリタタイシン。お前さんは凄い馬の孫(父母)なんだから、父としても、も少しがんばってくれい。