ホクトベガの出現以前は、
ナグルスキーの代表産駒だった。ダートでは部類の強さを誇り、レコード四回は驚異的な数字。特に60.5キロを背負ってレコードタイムを叩きだした平成3年のウインターSは圧巻である。スプリングS、ペガサスSの二着があるように芝の適性がないわけではないが、ダートを走るために生まれてきたと言って過言ではないだろう。種牡馬としての将来は決して明るくはないようだが、どうしてこんな馬に人気が集まらないのだろう。G1を勝っていないのは、単に
レースがなかったからである。四歳の暮れに前年度の最優秀ダート馬・
カリブソングを破って重賞初制覇してからの活躍ぶりは、まさに「鬼」。これからはダート競馬がもっと面白くなってくる。生産者の皆さん、ぜひ
ナリタハヤブサに男を上げさせてやってください。