父Mercuryは
Eclipse産駒で、本馬がその父系を広げた。
Eclipse系なのに
Pot 8O's系でも
King Fergus系でもない、と言う意味でJoe Andrews〜
Tramp系と並ぶ存在である。
現役時は3歳から10歳まで走って通算48戦26勝、ダービーでは
Waxyの2着だったが、別のレースでは
Waxyに勝ったこともある。1815年死亡。
代表産駒は、Cardinal Beaufort、Election(ともにダービー)、Brighton、Anderida(ともにアスコットGC、ただし後者は牝馬)。サイアーラインの主要部分は、Golumpus〜Cattonへと引き継がれ、このCattonが複数の有力種牡馬を出した。
Gohanna系は英国でElection、Slaneが、米国でTrustee(ただし同点扱い)、Revenueがリーディングサイアーになっている。
フランス競馬の初期に有力馬を輩出したRoyal Oakもこの父系である。しかし19世紀半ばあたりから急激に衰えた。
Tramp系が(少なくとも英米では)リーディングサイアーを出していないのに20世紀初頭まで残ったことと比べると、「太く短い」父系だったと言える。