当歳時から非常に目を引く素晴らしい馬であったらしい。綺麗な大跳びの走りで、器用さには欠けるところがあったという。
2歳戦のうちから能力の片鱗を見せると、3歳緒戦のヘンケルレネンを7馬身差圧勝。しかし、ウニオンレネンでは敗北を喫し、ダービーもスタートのトラブルが尾を引き2着に敗れた。その後、仕切りなおしのフィルシュテンベルクレネンを9馬身差で圧勝し、更なる飛躍が期待された。4歳時は5戦して、オイロパ賞、ノルトライン-ヴェストファーレン大賞を勝ち、独最強を
アピール。5歳時は年間無敗でノルトライン-ヴェストファーレン大賞連覇を達成した。6歳になると流石に衰えが見えたが、デュッセルドルフ大賞(3連覇)を勝つなどして、史上初の100万マルクホースとなった。通算29戦20勝2着3回。独年度代表馬には2度選出されている。最後には、盛大な引退式が催され、独では空前絶後の歓待を受けたそうである。
引退後は、独調教馬としては珍しく、英ニューマーケットで供用された。英では流石にそれ程の期待はされなかったが、独から牝馬が交配にやってきたこともあり、多くの活躍馬を出した。代表産駒は、独セントレジャーなどを勝ったAnno、ヘルティー大賞などを勝ったAppollonios、デュッセルドルフ大賞などを勝ったSeratino、ゲルゼンキルヒェン州大賞などを勝ったIndex、そして、オークストライアル2着で、
Urban Sea、
King's Bestの母となった
Allegrettaなど。