20世紀初頭、独競馬に大きな影響を残した繁殖牝馬。独で出した産駒は5頭だけで、内3頭が早死したにもかかわらず、子孫から多数のクラシック勝ち馬を出し、現在まで影響を残している。
小柄で細身の馬体をだったが、サラブレッドとしての資質には優れたものがあったという。主に短距離戦を使われ、2歳時は5戦未勝利ながら、フィッツウィリアムプレート2着などの結果を残す。3歳時は14戦して
メルトンSなど2勝。4歳時も3戦して1勝している。通算22戦3勝。
引退後は愛で繁殖入りする。愛では3頭の子を為すが、いずれも大成はしなかった。8歳の時に競りに出されると、そこで目を付けた独馬産協会の代表が私的に購入し、独へ渡った。独では最初の産駒Festinoがベルリン大賞など18勝をあげ活躍。続く
Felsも独2冠などを始め18勝をあげ、種牡馬としても成功した。その全妹Fabulaはヘンケルレネンなど11勝をあげ、その下のFaustもバーデン大賞など8勝、そして
Fervorは独2冠など19勝をあげ、種牡馬としては4度独
リーディングに輝くなど大いに活躍した。
母は英オークス馬、全弟にコヴェントリSなどを勝った
Desmond。