母は安馬ながら調教では非凡なスピードを見せており、この馬の半弟にはKYダービーなどを勝った
Plauditがいる。母ゆずりの気性の悪さで、牧場の人間に恐れられたそうだ。従わせるためにクタクタになるまで運動させたとか、丸腰では捕まえられなかったなどという逸話もある。その気性が災いし、基本的にはスプリンターであった。
2歳時はデビューから3連勝、いずれも楽勝であったが、この後馬主が変わり厩舎を移った際に病を得て、結局万全の状態で出られなかった肝心のフューチュリティSは5着に終わった。3歳になって調子を取り戻した
Hastingsは、ウィザーズSではアタマ差敗れたが、
トボガンHで古馬を破り、ベルモントSを快勝した。その後、タイダルSでも2着になっている。4歳時も現役を続け、12戦してキアニーHなど4勝を上げた。通算21戦10勝2着8回。
代表産駒は、米古馬牝馬チャンピオンGunfire、ローレンスリアライゼーションなどを勝ち米リーディングサイアーとなった
Fair Play、ベルモントSなどを勝ったMasterman、
プリークネスSを勝ったDon Enrique、メトロポリタンHなどを勝ったGlorifier、KYオークスなどを勝ったFlammaなど。