通算成績４０戦１２勝。ダイヤモンドＳ、オールカマーに勝っているが、何よりこの馬の名を知らしめているのは、加賀武見騎手とともに３度戦ったシンザンとの対決だろう。目黒記念では後方から出し抜けを食らわそうとして失敗、天皇賞・秋では大逃げを打ったが結局差された。最後の有馬記念、加賀騎手は秘策を繰り出す。４コーナーで大外に馬を振り、後からやってくるシンザンを馬場の悪い内側に押し込むという作戦である。しかし、これでもシンザンを負かすことはできなかったのである。
　ちなみにこのときシンザンが通った大外コースは、ミハルカスとシンザンの間にいたヤマトキョウダイ（前年の勝ち馬）が通ると思われていたコースだったようだ。そこからシンザンが抜けてきたのは、ヤマトキョウダイ鞍上の野平祐二騎手が「自分の馬には余力がない」と判断してコースを空けたからだという。